働く時間
私の仕事は午前中だけ。資料館の受付です。
職場のフルタイム勤務の方から相談を受けました。
「来年度、いないかもしれない。」
「え?」
「土日休めないし、毎日18時過ぎまで働くの大変。」
彼女は、週休二日の週休日が平日になっています。
子ども二人学童に入れて働く母です。
学童は7時まで預かってくれるとはいえ、迎えにいけるのは6時30分頃。
だいぶ最後のお迎えだそうです。
旦那さんがお迎えに行く日も多いそうです。
お子さんから、なぜ土日働くのか聞かれたそうです。
「子供に我慢させていると思うと心苦しくて。」
涙目で話してくれました。
とはいえ、私は半日パートの身。
何の権限もありません。
どうしようもできません。
「フルタイムで働く気ない?」
そうきたか・・・・
私と勤務体制を交換すれば働けると思ったのでしょう。
私も、昨年は19時近くまで働く母でした。
彼女の気持ちは良く分かります。
お子さん達の様子もなんとなくわかります。
今年、午前パートの仕事になってわかったことがあります。
子どもの笑顔
本当に嬉しそうに話をしてくれます。
こんなに楽しそうに笑い、話す子だったのかと気が付きました。
穏やかな顔つきになりました。
学校でのストレスも家で母に話すことで緩和されるのでしょうか。
外で働くことで、自分の気持ちが整理されると思っていましたが、子供たちとの大切な時間を削っていたんだと気が付きました。
何度も後悔してしまうことがあります。
数年前、短時間からフルタイムならないか相談されたとき、断ればよかった。
忘れられない光景があります。
初めてフルタイムで働いて帰った日、子供たちが机の下に隠れていました。
さみしかったそうです。
その当時の私は、
「そんなこと言ったって、働く母の家の子は、みんな我慢している。」
「すぐに慣れて、大丈夫になる。」
と、思っていました。
そんな私が転職をしようと思ったのは子供がケガをしたから。
平日フルタイム勤務が始まって1年くらいした後、息子が
「足が痛い。」
と言うようになりました。
1週間後、まだ痛いというので病院に行きました。
「お母さん、とっても痛かったと思うよ。ちゃんとみてあげて。」
先生がレントゲンを見ながら言いました。
息子の足はヒビが入っていました。
半年後、
仕事から帰り、夕食の準備をしていると息子の様子がおかしいのに気が付きました。
「どうしたの?」
返事をしない息子。
眼の上が青く腫れています。
娘に事情を聞くと、
「下校で転んで道路に頭ぶつけたんだって。」
血の気が引く気がしました。
急いで病院に行くと、「脳震盪」との診断。
下校時刻から考えると、3時間以上も前でした。
子どものケガに気が付かない母でいることが許せませんでした。
その後、転職、色々あって現在の午前パートになりました。
子どもたちに「おかえり」と言える幸せを感じています。
子供たちとの時間はあっという間です。
時間をどう使うか。
収入は必要ですが、子供の事で後悔したくない。
働く時間を考えるのはとても苦しいことだと思いました。